社会小児科学
災害時小児周産期リエゾン
-―静岡県における平時からのリエゾン活動
大石 彰
1
1浜松医科大学医学部附属病院周産母子センター
キーワード:
災害時小児周産期リエゾン
,
災害医療
,
静岡県
,
平時の活動
Keyword:
災害時小児周産期リエゾン
,
災害医療
,
静岡県
,
平時の活動
pp.328-334
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001228
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災害時小児周産期リエゾンの活動は,大規模災害時にDMATや他の災害医療チームと小児周産期医療の連携を担うことである.災害の超急性期には保健医療調整本部に入り,情報の収集・共有と指揮系統の一元化を図る.急性期には,患者・物資搬送の調整や避難所対策を実施する.平時には,情報ネットワークの形成(通信手段・ネットワークの多重化,医療的ケア児のリストアップや連絡方法の確立)と,防災訓練への参加(物品や機材の準備,災害医療関係者・行政担当部署と顔のみえる関係を構築)が主な活動となる.静岡県では,まずリエゾン同士がつながり,それぞれの地域でネットワークの形成・広報活動を実践中であるため紹介する.
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