特別寄稿
災害時におけるIBD 患者への対応:ストーマ患者への対応を中心に
内野 基
1
,
岡山 カナ子
2
,
池内 浩基
1
1兵庫医科大学炎症性腸疾患学講座外科部門
2兵庫医科大学病院看護部
キーワード:
炎症性腸疾患
,
災害対策
,
災害医療
,
オストメイト
Keyword:
炎症性腸疾患
,
災害対策
,
災害医療
,
オストメイト
pp.394-395
発行日 2018年9月20日
Published Date 2018/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000247
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近年,地震,豪雨など各地で記録的な災害が発生しています.1995 年に発生した阪神・淡路大震災以後,災害に対する関心が高まり,さまざまな疾患で対策が必要と認識されています.高齢者や障害者など災害弱者への迅速な対応がまず重要ですが,時間の経過とともに透析,在宅酸素療法,インスリン治療を要する患者などが医療的な災害弱者として問題となってきます.炎症性腸疾患(IBD)では在宅経静脈栄養(HPN)患者,経腸栄養患者,ストーマを有する患者(オストメイト)などがこれらに相当し,災害時支援が必要となることが想定されます.ここではこうしたIBD 患者が被災した際にできる情報提供,今後の課題について述べます.
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