特集 周産期救急システム―初期対応と災害対策
災害時小児周産期リエゾンの課題
海野 信也
1,2
1北里大学名誉教授
2JCHO相模野病院周産期母子医療センター
pp.765-773
発行日 2025年6月10日
Published Date 2025/6/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002192
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はじめに
筆者は,わが国の災害医療分野において「災害時小児周産期リエゾン」(以下,リエゾン)は必要な人的資源であり,それを活用するための制度も含めて整備を進めるべきと考え,同じ考えをもつさまざまな立場の多くの方々とともに,2014年からこの課題に取り組んできた。この取り組みの目的を端的に表現するとしたら,「社会実装」ということになる。

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