連載 [最近の外国業績より]
神経
日本医科大学小児科学教室
pp.1553-1555
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001079
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背景:小児の糖尿病性ケトアシドーシスの0.5~0.9%に臨床的に明らかな脳損傷が発生する.糖尿病性ケトアシドーシスに対して急速な静脈内輸液および低張液の投与が血清浸透圧を低下させ,それが脳の浮腫をもたらすと考えられており,小児における糖尿病性ケトアシドーシスの多くのプロトコールは等張液による緩徐な輸液である.しかしながら他の研究では輸液と脳損傷の関連はなく,脳損傷が糖尿病性ケトアシドーシス時に起こる脳灌流異常と炎症から生じると示唆されている.今回の研究では小児の糖尿病性ケトアシドーシスにおける神経学的転帰に対する静脈内輸液療法の効果を調べた.
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