連載 [小児科臨床教育の実際]
第10回 小児科専門医制度の現状と今後の見通し
山下 裕史朗
1
1久留米大学医学部小児科
pp.1549-1552
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001078
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日本専門医機構(機構)が創立されたのが2014年6月,同年7月には,専門医制度整備指針が示された.2015年には,日本小児科学会が作成した小児科領域・専門医研修整備基準,小児科領域・専門研修モデルプログラムが機構に承認され,続いて資格更新基準が2016年2月に承認を受けた.その後,プログラム募集・審査を経てプログラム基幹施設が159施設,募集総員(定員)が1,140名と決定された.いよいよ機構による二次審査が始まるという段階で,日本医師会はじめ各方面から新たな仕組みへの地域医療への懸念等が示された.機構は2016年7月に新執行部が発足し,プログラム制での全領域の一斉スタートが延期され,2019年からのスタートとなった.しかしながら,日本小児科学会など6基本領域は,新生機構のヒアリングを受け,プログラム制(暫定プログラム制)で試行スタートすることが承認され,2018年4月から開始されている.
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