Japanese
English
症例報告
リンパ球性非白血性皮膚白血病の1例
A case of lymphocytic aleukemic leukemia cutis
谷口 彰治
1
,
忽那 晴央
1
,
石井 正光
1
,
濱田 稔夫
2
Shoji TANIGUCHI
1
,
Haruo KUTSUNA
1
,
Masamitsu ISHII
1
,
Toshio HAMADA
2
1大阪市立大学医学部皮膚科学教室
2浜田皮膚科
1Department of Dermatology, Osaka City University Medical School
2Hamada Dermatologic Clinic
キーワード:
非白血性皮膚白血病
,
急性リンパ性白血病
,
免疫組織化学
Keyword:
非白血性皮膚白血病
,
急性リンパ性白血病
,
免疫組織化学
pp.753-755
発行日 1996年8月1日
Published Date 1996/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901961
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
特異疹を伴ったリンパ球性非白血性皮膚白血病の1例を報告した.症例は22歳,男性.両腕および胸部に無症候性の小丘疹を認める.組織学的に真皮全層から皮下脂肪組織にかけて稠密な異型細胞の浸潤を認め,皮膚白血病,悪性リンパ腫などを疑ったが,末梢血液像に異常はなかった.免疫組織化学的検討により,腫瘍細胞はTリンパ球由来であることが判明した.皮疹出現3ヵ月後の血液検査にて末梢血液中に白血病細胞が出現し,骨髄検査と併せて急性白血病と確定診断した.皮膚白血病の早期診断,治療のために皮膚標本の免疫組織化学検査は有用かつ不可欠であると考えた.
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.