今月の主題 白血病・最近の進歩
カラーグラビア
急性リンパ性白血病の形態と表面形質
川合 陽子
1
,
三ツ橋 雄之
1
Yoko KAWAI
1
,
Takayuki MITSUHASHI
1
1慶應義塾大学医学部中央臨床検査部
キーワード:
急性リンパ性白血病
,
表面形質
,
FAB分類
Keyword:
急性リンパ性白血病
,
表面形質
,
FAB分類
pp.249-253
発行日 1997年3月15日
Published Date 1997/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903260
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1.はじめに
急性白血病は白血病細胞(芽球)が主として骨髄中で腫瘍性に増殖する疾患である.大きく急性リンパ性白血病(acute lymphoblastic leukemia;ALL)と急性骨髄性白血病(acute myelocytic leu-kemia;AML)に分類され,芽球の性質によりさらに細分類される.ALLは未熟なリンパ球系の芽球の腫瘍性増殖をきたす疾患として位置付けられている.
急性白血病の分類として現在普及しているのは,1976年にBennetらによって発表されたFAB分類である1).FAB分類は現在までに数回の改訂が繰り返され,ALLの分類では1981年に診断一致率の向上のためにscoring systemが加えられた2).
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