症例
慢性便秘症の既往がある大腸憩室炎の13歳女児例
吉田 沙智恵
1
,
橋本 孝明
2
,
天野 直子
1
,
藤野 元子
1
,
金田 智
3
,
荒木 清
1
1東京都済生会中央病院小児科
2東京都済生会中央病院臨床研修室
3東京都済生会中央病院放射線科
キーワード:
大腸憩室炎
,
小児
,
便秘
,
右下腹部痛
,
腹部超音波検査
Keyword:
大腸憩室炎
,
小児
,
便秘
,
右下腹部痛
,
腹部超音波検査
pp.1939-1941
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000704
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
慢性的な便秘症の既往がある13歳女児の大腸憩室炎を経験した.本症例では腹部超音波により大腸憩室炎の確定診断から治癒まで経過を追うことができた.これまで憩室炎は小児ではまれな疾患であったが,食事の欧米化に伴い憩室炎の罹患率も近年増加しつつある.さらに小児では右側結腸の憩室炎の割合が高く,急性虫垂炎を疑う臨床症状を呈することが多い.今後は急性腹症の鑑別疾患として憩室炎も念頭において診療を行う必要がある.
Copyright © 2018, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.