綜説
病棟におけるパルボウイルスB19感染症発生時の対応
大石 智洋
1
1川崎医科大学小児科学講座
キーワード:
パルボウイルスB19
,
感染対策
,
aplastic crisis
Keyword:
パルボウイルスB19
,
感染対策
,
aplastic crisis
pp.1309-1314
発行日 2018年8月1日
Published Date 2018/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000572
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パルボウイルスB19による代表的な感染症である伝染性紅斑は必ずしも重症ではないが,妊婦が感染すると胎児の胎児水腫や流死産をきたすことがある.ワクチンはなく流行を繰り返しており,予防は困難なため院内感染対策および職業感染対策が重要な感染症の一つである.しかしながら,感染力の強い時期は症状に乏しいため,パルボウイルスB19感染症の発症に気づいた時にはすでに感染が広がっている可能性が高く,その対策は困難である.本稿では,パルボウイルスB19に対する感染対策に必要な知識を一通り述べ,そして病棟におけるパルボウイルスB19感染症発生時の対応について,概説する.
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