綜説
小児慢性腎臓病(小児CKD)の最新の知見
石和 翔
1
,
石倉 健司
1
1国立成育医療研究センター腎臓・リウマチ・膠原病科
キーワード:
小児慢性腎臓病
,
小児chronic kidney disease
,
先天性腎尿路異常
,
日本人小児の糸球体濾過量推算式
Keyword:
小児慢性腎臓病
,
小児chronic kidney disease
,
先天性腎尿路異常
,
日本人小児の糸球体濾過量推算式
pp.1315-1323
発行日 2018年8月1日
Published Date 2018/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000573
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慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)とは成人領域で提唱された疾患概念であり,これまでの慢性腎不全という概念がより拡大されかつ明確に定義された.これに伴い腎機能予後および生命予後や合併症の深刻さが広く認識されるようになり,疾患概念の定着に伴いCKDをテーマとした多数の臨床研究が行われてきた.しかし小児領域のCKDは成人領域にくらべエビデンスが少なく,実態が不明な点が多かった.本邦では2006年に日本CKD対策評議会(J-CKDI)が発足し,同年に日本小児腎臓病学会が小児CKD対策委員会を発足させその不明な実態の解明に精力的に活動してきた.
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