診療
咽喉頭・気管・気管支軟化症
長谷川 久弥
1
1東京女子医科大学東医療センター新生児科
キーワード:
喉頭軟化症
,
気管軟化症
,
気管支軟化症
,
咽頭軟化症
Keyword:
喉頭軟化症
,
気管軟化症
,
気管支軟化症
,
咽頭軟化症
pp.1087-1097
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000521
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
喉頭軟化症は乳児期の吸気性喘鳴の原因として最も多い疾患であり,吸気時に喉頭の閉塞,狭窄をきたし,吸気性喘鳴,閉塞性無呼吸等を起こす.喉頭軟化症は1年くらいの経過で自然に治癒する場合が多いが,一部の重症例では保存的管理が困難で,積極的介入が必要となる場合もある.気管・気管支軟化症は,主に気道の膜性部/軟骨部の比率の増加により,気道の脆弱性が増し,dying spell等の重篤な症状を呈することもある気道病変である.咽頭軟化症は咽頭壁が吸気時に虚脱することによって起こる比較的新しい概念の疾患である.この稿では,小児の咽喉頭・気管・気管支軟化症の診断と治療について述べる.
Copyright © 2018, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.