特集 小児科医のための新しい画像診断の知識
7.カプセル内視鏡
南部 隆亮
1
1埼玉県立小児医療センター消化器・肝臓科
キーワード:
カプセル内視鏡検査
,
パテンシーカプセル
,
小腸内視鏡検査
,
バルーン内視鏡検査
,
小児の内視鏡検査
Keyword:
カプセル内視鏡検査
,
パテンシーカプセル
,
小腸内視鏡検査
,
バルーン内視鏡検査
,
小児の内視鏡検査
pp.1019-1025
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000512
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カプセル内視鏡(capsule endoscopy:CE)検査は,カプセル型の内視鏡(26mm×11mm)を嚥下することで,非侵襲的に全小腸の消化管粘膜を観察することが可能な検査法である.2000年に初めて報告されて以降,急速に世界中に普及し進歩してきた.本検査の登場は,同時期に登場したバルーン内視鏡検査と並んで,これまで未開の地とされてきた小腸の数々の問題解決に寄与してきた.本邦では2015年に18歳未満の小児への適応が拡大され,小児の小腸疾患の診断・管理においても非常に重要な役割を果たしている.CEは,他の内視鏡検査と比較して “苦痛が少ない”,“鎮静の必要がない”,“検査の際に被曝がない” といったメリットがある.本稿ではCE検査の実際に関して包括的に説明する.
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