特集 消化管内視鏡診断の基本手技
小腸 小腸カプセル内視鏡
中村 哲也
1
,
菅谷 武史
,
生沼 健司
,
渡邉 詔子
,
田中 孝尚
,
金澤 美真理
,
久野木 康仁
,
石川 睦
,
入澤 篤志
,
寺野 彰
1獨協医科大学医療情報センター
キーワード:
インフォームドコンセント
,
腸閉塞
,
医用画像情報システム
,
リスク
,
データディスプレイ
,
小腸疾患
,
禁忌(診断)
,
カプセル内視鏡法
,
パテンシーカプセル
Keyword:
Informed Consent
,
Risk
,
Radiology Information Systems
,
Intestinal Obstruction
,
Data Display
,
Capsule Endoscopy
pp.583-592
発行日 2020年4月25日
Published Date 2020/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/J02312.2020250301
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カプセル内視鏡とは、カプセル型の小型内視鏡を絶食した患者がみずから飲み込むことで、消化管内腔の撮影ができる消化管内視鏡検査である。小腸カプセル内視鏡は小腸疾患の診断を行うために小腸粘膜の撮像を行い、画像を提供することを目的としている。2019年10月時点で本邦において保険適用になっている小腸カプセル内視鏡は、ENDOCAPSULE(オリンパス社)とPillCam SB3(コヴィディエンジャパン社)である。後者は、消化管の適切な開通性を評価するために開発されたPillCam パテンシーカプセルと併用することで適用対象がほぼすべての小腸疾患に拡大された。本稿ではPillCam SB3システムを中心に、検査の概略、適応と禁忌、検査前説明のポイント、前処置、検査手順、読影法、診断、注意すべき偶発症と対策について述べる。
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