特集 発達障害―小児科での具体的な診かたと多職種連携
9.発達障がい児への薬物療法のコツ
宇佐美 政英
1
1国立国際医療研究センター国府台病院児童精神科
キーワード:
発達障害
,
薬物療法
,
抗精神病薬
,
抗うつ薬
,
抗ADHD薬
Keyword:
発達障害
,
薬物療法
,
抗精神病薬
,
抗うつ薬
,
抗ADHD薬
pp.879-888
発行日 2018年5月1日
Published Date 2018/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000484
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多忙を極める小児科においても発達障害の診療は,何よりも心理社会的治療が優先されるべきであり,薬物療法の導入には適切な評価と診断,および薬物療法によるリスクとベネフィットを勘案したうえでの臨床的判断が求められる.小児科における発達障害診療では,抗ADHD薬のメチルフェニデート,アトモキセチン,グアンファシン,自閉症に対するリスペリドン,アリピプラゾール,ピモジドの6つの薬剤を中心に適切な治療戦略を作り上げていくことが望ましい.薬物療法しか発達障がい児への治療戦略を持ち合わせていない臨床医にならないように,さまざまな心理社会的治療を習得していくことを目指していくべきである.
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