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特集 専門医のための性分化疾患講座
思春期以降の「性同一性障害」とその包括的治療
Gender identity disorder after puberty and its comprehensive treatment
石井 和史
1
,
杉本 盛人
1
,
渡部 昌実
1
,
公文 裕巳
1
,
松本 洋輔
2
,
中塚 幹也
3
,
難波 祐三郎
4
Kazushi Ishii
1
,
Morito Sugimoto
1
,
Masami Watanabe
1
,
Hiromi Kumon
1
,
Yousuke Matsumoto
2
,
Mikiya Nakatsuka
3
,
Yuzaburo Namba
4
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科泌尿器病態学分野
2岡山大学大学院医歯薬学総合研究科精神神経病態学教室
3岡山大学大学院医歯薬学総合研究科保健学研究科
4岡山大学大学院医歯薬学総合研究科形成再建外科
キーワード:
性同一性障害
,
ホルモン療法
,
性別適合手術
Keyword:
性同一性障害
,
ホルモン療法
,
性別適合手術
pp.941-947
発行日 2011年11月20日
Published Date 2011/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102540
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要旨 性同一性障害とは身体的性別と性自認とが一致しない状態である。当院では日本精神神経学会が定めた「性同一性障害に関する診療と治療のガイドライン(第3版)」に沿って精神科,泌尿器科,婦人科,形成外科の4診療科がジェンダークリニックを結成し,互いに連携しながら,診断・治療を行っている。診断は性別違和感を明らかにし,2人の精神科医の診断が一致することで確定し,ジェンダークリニックでの判定会議を経てホルモン療法や性別適合手術などの身体的治療を行う。現在は「性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律」(特例法)が施行され,性同一性障害者は一定の条件のもとで戸籍上の性別変更が可能となった。
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