症例
アセトアミノフェンアナフィラキシーを起こした7歳男児に対して安全に代替薬を検索し得た1例
緒方 瑛人
1
,
阿部 純也
1
,
大岩 香梨
1
,
吉岡 孝和
1
,
塩田 光隆
1
,
羽田 敦子
1
,
渡辺 健
1
,
秦 大資
1
1公益財団法人田附興風会医学研究所北野病院小児科、京都大学医学部附属病院小児科
キーワード:
アセトアミノフェン
,
アナフィラキシー
,
NSAIDs 過敏症
,
代替薬
,
セレコキシブ
Keyword:
アセトアミノフェン
,
アナフィラキシー
,
NSAIDs 過敏症
,
代替薬
,
セレコキシブ
pp.799-803
発行日 2017年8月1日
Published Date 2017/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000089
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小児における非ステロイド性抗炎症薬(non‒steroidal Anti‒inflammatory drugs:NSAIDs)使用はアスピリン,ジクロフェナク,メフェナム酸などでReye 症候群を引き起こす危険があり禁忌とされるため,アセトアミノフェンが解熱鎮痛剤としてよく選択される.また解熱鎮痛剤のアナフィラキシーは抗菌薬に次いで多いとされ,とくに小児においては使用頻度からアセトアミノフェンの割合は高い.しかしアセトアミノフェンに対しアレルギー様反応を起こした場合,NSAIDs 過敏症の病態から,そのほかの代替薬も安易には使用できず,その後の解熱鎮痛剤の使用を大きく制限することがある. 今回アセトアミノフェンによるアナフィラキシーを起こした患者を経験し,過去の論文を参考に代替薬の検索を安全に行うことができたので報告する.
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