症例
非典型的な皮膚症状を呈したChurg-Strauss症候群の1女児例
大脇 さよこ
1
,
犬尾 千聡
1
,
松本 祐嗣
1
,
中島 葉子
1
,
山本 康人
1
,
矢上 晶子
3
,
松永 佳世子
4
,
伊藤 哲哉
1
,
吉川 哲史
1
1藤田保健衛生大学医学部小児科学、刈谷豊田総合病院小児科
3藤田保健衛生大学医学部総合アレルギー科
4同 医学部アレルギー疾患対策医療学
キーワード:
口腔内潰瘍
,
好酸球増加
,
末梢神経障害
,
気管支喘息
Keyword:
口腔内潰瘍
,
好酸球増加
,
末梢神経障害
,
気管支喘息
pp.805-809
発行日 2017年8月1日
Published Date 2017/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000090
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Churg‒Strauss 症候群(CSS)は,好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(eosinophilic granulomatosiswith polyangitis:EGPA)ともよばれる全身性多発血管炎の一つである.先行症状として気管支喘息,アレルギー性鼻炎があり,末梢血および組織中での好酸球増加を伴って血管炎を生じ,末梢神経炎,紫斑,消化性潰瘍,脳梗塞,脳出血,心筋梗塞,心外膜炎などさまざまな臨床症状を呈する.一般にCSS は20 歳以上の成人発症が多く,15 歳以下の小児での発症は非常にまれとされている.今回われわれは,口腔内潰瘍という皮疹としては非典型的な症状だったため,確定診断までに時間を要したCSSの1 例を経験したので報告する.
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