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特集 整形外科100年の進歩
成人脊柱変形治療の10年を振り返って―合併症の予防対策は―
Looking back on 10 years of adult spinal deformity surgical treatment;how to prevent complication
松山 幸弘
1
Yukihiro MATSUYAMA
1
1浜松医科大学,整形外科
キーワード:
Adult spinal deformity
,
Spinopelvic alignment
,
Spinal corrective fusion surgery
Keyword:
Adult spinal deformity
,
Spinopelvic alignment
,
Spinal corrective fusion surgery
pp.671-682
発行日 2026年5月1日
Published Date 2026/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003815
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要旨:日本で「成人脊柱変形」のターミノロジーが認知されてきたのは2012年に発表されたSchwabの成人脊柱変形分類によるところが大きい。この分類は全脊柱の矢状面アライメントを重視した分類で,シンプルでわかりやすい分類であった。成人の脊柱変形による症状は,主に腰痛,後弯変形による逆流性食道炎,また不安からくる精神的な問題まで多種多様であるが,変形による症状とはどういうものか,明らかになってきた。側弯変形よりも後弯や,矢状面バランスの異常がより大きく関与しており,治療の目標も矢状面アライメント矯正,特に後弯の矯正に重きが置かれるようになった。原因としては加齢による変性を基盤とする腰椎変性側弯症(DLS)のほかに,パーキンソン病や神経筋疾患などの症候性,感染や炎症,外傷,骨粗鬆症,医原性など様々ある。手術治療もVCRやPSOで重度な変形も矯正可能となり,また側方経路腰椎椎体間固定術(LLIF)が応用されてからは侵襲も軽減した。しかし重篤な合併症を生じ,安易に手術するものではない。いかに合併症を減らし,安定した治療成績が得られるか,10年を振り返って,脊柱変形治療における合併症予防対策,治療の未来像について論述する。

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