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特集 脊柱変形矯正の進歩
成人脊柱変形に対する矯正固定術の適応と合併症対策
Indication of correction surgery for adult spinal deformity and measures for its complications
吉田 剛
1
,
松山 幸弘
1
Go YOSHIDA
1
1浜松医科大学,整形外科
キーワード:
Adult spinal deformity
,
Correction surgery
,
Complication
Keyword:
Adult spinal deformity
,
Correction surgery
,
Complication
pp.157-163
発行日 2022年2月1日
Published Date 2022/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002031
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要旨:当科では成人脊柱変形手術の手術適応は患者を神経症状,腰椎側弯/後弯,脊椎矢状面バランスなど7項目で5つのlevelに分け,levelごとに術式を決定している。また合併症予防のため,スライディングスケールを用いて手術時間,出血量をコントロールし,側方経路腰椎椎体間固定(LLIF)+後方矯正,後方二期的矯正などstaged surgeryで手術侵襲を低減した。固定範囲はlower instrumented vertebra(LIV)には腸骨スクリューを使用し骨盤まで,upper instrumented vertebra(UIV)は座位X線を用い代償を除いたC2 plumb lineを用いて決定した。神経合併症には術中脊髄モニタリング,周術期の創部感染(SSI)にはバンコマイシンパウダーや術前栄養状態の改善などの対策を行った。以上から成人脊柱変形手術における手術適応,術式選択,合併症対策について考察する。
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