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特集 骨粗鬆症の予防・治療と最新トピックス
骨粗鬆症に対する薬物療法のエビデンス
-―新ガイドラインのトピックス―
Evidence for pharmacological treatment for osteoporosis
;highlights from the latest guidelines
萩野 浩
1
Hiroshi HAGINO
1
1独立行政法人労働者健康安全機構 山陰労災病院,リハビリテーション科
キーワード:
Zoledronate
,
Romosozumab
,
Abaloparatide
Keyword:
Zoledronate
,
Romosozumab
,
Abaloparatide
pp.1305-1314
発行日 2025年10月1日
Published Date 2025/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003571
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要旨:『骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2025年版』では,Clinical Questionごとにシステマティック・レビューが実施され,エビデンスの評価・統合後に推奨文が作成された。薬物に関しての推奨では,骨密度に対する効果は,腰椎と大腿骨の両方に有効であれば「行うことを推奨する」,どちらか一方に有効であれば「行うことを提案する」とされた。骨密度増加の観点から女性ホルモン薬,エルデカルシトール,ビスホスホネート薬,選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM),テリパラチド,アバロパラチド,デノスマブ,ロモソズマブで投与が「推奨される」とされた。骨折抑制効果については,椎体,大腿骨近位部,非椎体の骨折すべてに有効であれば「行うことを推奨する」,すべてではないが少なくとも1つの部位で有効であれば「行うことを提案する」とされた。骨折抑制の観点からアレンドロネート,リセドロネート,ゾレドロン酸,デノスマブ,ロモソズマブで投与が「推奨される」とされた。

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