Japanese
English
臨床
アバロパラチドの臨床成績と電動式注入器を用いた自己注射製剤の特徴
Clinical outcomes with abaloparatide and characteristics of self-injection using a motorised injector
前田 浩行
1
,
前田 隆浩
1
,
前田 睦浩
1
Hiroyuki MAEDA
1
1医療法人社団山本・前田記念会 前田病院,整形外科・骨粗鬆症専門外来
キーワード:
Abaloparatide
,
Osteoporosis
,
Motorised injector
Keyword:
Abaloparatide
,
Osteoporosis
,
Motorised injector
pp.1287-1290
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003137
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要旨:アバロパラチドの電動式注入器による自己注射を行った患者を対象とし,DEXA法による骨密度の変化率,継続率,骨代謝マーカー,新規椎体骨折発生率に関して評価した。全例治療による改善を認めた。自己注射や電動式注入器は,患者の拒否感や継続できないのではないかという先入観があるが,実際行った計37名に関して6カ月時点での継続率は91%,操作に関して安全,容易であるなど自己注射で機械を使用することに多くの利点があることがわかった。機械だからこそsafety & easy(安全かつ容易)であることを理解する必要がある。アバロパラチドの自己注射を患者に説明する際に筆者が工夫していることは,骨粗鬆症が病気であるという認識をもたせること,積極的治療と消極的治療の2種類に分けて説明すること,自己注射のメリット,有害事象などのデメリットを説明すること,経過をチェックし結果をフィードバックすることである。患者自身が骨粗鬆症を理解し治療を継続することの利点を見いだすようにする説明の工夫が大切であると考える。
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