Japanese
English
特集 骨粗鬆症の予防・治療と最新トピックス
薬物の併用・逐次療法
Combination and sequential therapy
蛯名 耕介
1
Kosuke EBINA
1
1大阪大学大学院医学系研究科,整形外科
キーワード:
Osteoporosis
,
Combination therapy
,
Sequential therapy
Keyword:
Osteoporosis
,
Combination therapy
,
Sequential therapy
pp.1315-1319
発行日 2025年10月1日
Published Date 2025/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003572
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:閉経後骨粗鬆症患者において,ビスホスホネート薬と活性型ビタミンD3,ビタミンK2,SERMの併用や,テリパラチドとSERMの併用などは,単剤よりも骨密度を上昇させうる。一方で骨折抑制効果はアレンドロン酸と活性型ビタミンD3の併用以外のエビデンスが不足しており,保険適用を含め慎重な検討が必要である。ビスホスホネート薬からデノスマブへの変更は骨密度を上昇させうる。デノスマブからアレンドロン酸などのビスホスホネート薬への変更では1年間は骨密度が維持されうる。ビスホスホネート薬からテリパラチドへの変更では腰椎骨密度が上昇し,ロモソズマブへの変更では腰椎と大腿骨近位部の骨密度を増加させうる。一方,デノスマブからテリパラチドへの変更は一過性の骨密度低下を伴う可能性がある。骨形成促進薬からの逐次療法は,概してビスホスホネート薬やデノスマブへの変更によって短期的には骨密度上昇や骨折抑制効果が維持されうる。

Copyright © 2025, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.