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特集 AYA世代の整形外科医療
AYA世代の悪性骨軟部腫瘍―治療と長期フォローアップ―
Malignant bone and soft tissue tumors;treatment and long-term follow-up
岩田 慎太郎
1
Shintaro IWATA
1
1国立がん研究センター中央病院,骨軟部腫瘍・リハビリテーション科
キーワード:
Sarcoma
,
Treatment
,
Long-term follow-up
Keyword:
Sarcoma
,
Treatment
,
Long-term follow-up
pp.135-140
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003278
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要旨:骨や軟部組織に発生する悪性腫瘍には,骨肉腫やEwing肉腫に代表されるように,AYA世代(15~39歳)に発生頻度が高いものがある。その治療の特徴として,根治的局所療法としての腫瘍広範切除に加え,抗がん剤の多剤併用療法による補助化学療法や,放射線療法(根治的粒子線治療を含む)よりなる集学的治療が行われることが挙げられる。このような治療により,近年AYA世代の悪性骨軟部腫瘍の治療成績は改善している。その一方で,心機能障害や抑うつ症状,不妊や運動活動障害といった,がんサバイバーにおける晩期障害が新たな問題として注目されてきている。これらの問題に対し,治療前・治療中・治療後を通じて,一人ひとりのサバイバーシップに則った包括的ケアの実践が必要である。
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