Japanese
English
臨床
びまん性特発性骨増殖症の骨化巣存在部位と下行大動脈の可動性との関連
Relation between the location of ossification in diffuse idiopathic skeletal hyperostosis and the mobility of descending aorta
若杉 正嗣
1
,
勝見 敬一
1
,
溝内 龍樹
1
,
荒引 剛
1
,
草部 雄太
1
,
山崎 昭義
1
Masashi WAKASUGI
1
1新潟中央病院,脊椎・脊髄外科センター
キーワード:
Diffuse idiopathic skeletal hyperostosis
,
Descending aorta
,
Thoracic vertebra
Keyword:
Diffuse idiopathic skeletal hyperostosis
,
Descending aorta
,
Thoracic vertebra
pp.1489-1494
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003200
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要旨:びまん性特発性骨増殖症(DISH)の骨化巣は,胸椎前縦靱帯の右側に多く,下行大動脈(Ao)と接することなく,一定の距離を保っていることがある。DISH症例37例を検証した結果,上位胸椎においてAoは椎体左側に存在するが,下位胸椎に向かうに従い前方へ移動し骨化巣へ近づいていた。CTによる仰臥位と腹臥位でのAoの移動について,椎体中心を基準として腹臥位では20°程度の前方移動が認められた。仰臥位で骨化巣とAoが離れている症例であっても,腹臥位ではAoが前方へ移動し骨化巣に近づいていた。したがって,Aoの可動性とその拍動がDISHの椎体左側への骨化巣抑制に寄与している可能性が示唆された。
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