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特集 脊椎脊髄領域の画像診断―最新の知識と進歩
Ⅱ.成人の脊椎脊髄疾患の画像診断
全脊柱CTを用いた脊柱靱帯骨化巣局在パターンの評価
Morphological pattern of ossification of spinal ligaments in patients with cervical ossification of posterior longitudinal ligament based on whole spine computed tomography
平井 高志
1
,
吉井 俊貴
1
,
大川 淳
1
,
川口 善治
2
Takashi HIRAI
1
,
Yoshiharu KAWAGUCHI
2
1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科,整形外科学分野
2富山大学医学部,整形外科
キーワード:
Diffuse idiopathic skeletal hyperostosis
,
Ossification of posterior longitudinal ligament
,
Computed tomography(CT)
Keyword:
Diffuse idiopathic skeletal hyperostosis
,
Ossification of posterior longitudinal ligament
,
Computed tomography(CT)
pp.559-566
発行日 2023年4月30日
Published Date 2023/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002547
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要旨:後縦靱帯骨化症(OPLL)をはじめとする脊柱靱帯骨化は東アジア,特に本邦に多く,病変が大きい場合や病変部位に不安定性のあるケースでは脊髄や神経根に障害を及ぼすことが知られている。靱帯骨化病変は頚椎で多い傾向にあるが,他部位での靱帯骨化を合併することがあり,全脊柱・椎体周囲360度における骨化の把握が重要と考える。頚椎OPLL患者のうち胸腰椎にOPLLが存在していたのは男性51.2%,女性71.3%と有意に女性が多く,男女ともに第1胸椎にOPLLが高頻度に存在していた。全脊柱OPLLの存在予測因子は女性,BMI,頚椎OPLLの骨化の数であった。またDISHの形態はクラスタリング解析で3つのgradeに分類ができることがわかった。いずれの靱帯骨化も相互に存在頻度が相関していることもわかった。
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