Japanese
English
臨床
術前および術中に単純X線像で確認できる頚椎高位の検討
Difference of cervical spine level confirming with X-ray before and during surgery
若杉 正嗣
1
,
勝見 敬一
1
,
溝内 龍樹
1
,
荒引 剛
1
,
草部 雄太
1
,
山崎 昭義
1
Masashi WAKASUGI
1
1新潟中央病院,脊椎外科センター
キーワード:
Cervical spine
,
X-ray
,
Body Mass Index
Keyword:
Cervical spine
,
X-ray
,
Body Mass Index
pp.1575-1580
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003228
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:頚椎単純X線撮影において,術前と術中では確認できる頚椎高位(以下,確認高位)が変化する。頚椎後方手術を行った290例を検討し,術前と比べ術中では約1椎体の確認高位の変化がみられた。男性は女性と比較し確認高位の変化量に差はないが,下位頚椎まで確認できない割合が高く,Body Mass Index(BMI)による肥満度別ではBMIの高い肥満群ほど頚椎全体の確認高位の割合が小さく,術前と術中の変化量が有意に大きくなっていた。術前における座位や立位での撮影に比べ,術中腹臥位では肩甲帯を十分に尾側へ押し下げることが困難となる。そのため頚椎手術においては,術前単純X線像から術中の確認高位を想定した上で,入念な手術計画を立てることの重要性が示唆された。
Copyright © 2024, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.