仮想現実技術を用いた体性認知協調療法による整形・災害外科疾患治療への新たなアプローチ

Advancing orthopaedic and trauma care；applications of somato-cognitive coordination therapy using virtual reality technology

要旨：仮想現実技術を応用した，体性認知協調療法と呼ばれる新たなリハビリテーション手法が開発され，実用化が進んでいる。これは没入型仮想現実空間内での左右交互の座位リーチング課題を実施することで，運動協調性の異常を検出し適切な動作の学習を促す治療手法である。座位治療にもかかわらず歩行機能の改善が得られることが証明されており，整形・災害外科疾患に関わる多様な運動障害や神経損傷後の機能回復などに幅広く応用されている。