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特集 脊椎関節炎の診断と治療update
炎症性腸疾患に伴う脊椎関節炎
Spondyloarthritis with inflammatory bowel disease
秋山 光浩
1
,
齋藤 紘一
1
,
金子 祐子
1
Mitsuhiro AKIYAMA
1
1慶應義塾大学医学部,リウマチ・膠原病内科
キーワード:
Spondyloarthritis
,
Inflammatory bowel disease
,
Therapy
Keyword:
Spondyloarthritis
,
Inflammatory bowel disease
,
Therapy
pp.1351-1359
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003161
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要旨:脊椎関節炎(SpA)の一つに炎症性腸疾患(IBD)に合併するSpA(SpA-IBD)があり,IBD患者のおよそ10~20%で認める。末梢関節炎が体軸病変と比較して頻度が高く,IL-23-IL-17軸が病態の中心的役割を果たす。早期診断には骨関節専門医と消化器科医の連携が重要である。SpA-IBDに特化して治療薬の有効性と安全性を評価した前向きの二重盲検無作為化臨床試験は存在しないため,SpAとIBDの各々のエビデンスを参考にしつつ,患者ごとに併存する合併症などの背景も考慮して治療薬を選択することが求められる。SpAの体軸病変と末梢病変での有効性が報告されており,かつIBDに適応がある治療薬としてTNF阻害薬とJAK阻害薬が期待されており,今後のエビデンスの蓄積が待たれる。
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