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特集 脊椎関節炎の診断と治療update
体軸性脊椎関節炎の画像所見
Imaging findings of axial spondyloarthritis
野崎 太希
1
Taiki NOZAKI
1
1慶應義塾大学医学部 放射線科学教室,放射線診断科
キーワード:
Spondyloarthritis
,
MRI
,
Pitfall
Keyword:
Spondyloarthritis
,
MRI
,
Pitfall
pp.1325-1330
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003157
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要旨:体軸性脊椎関節炎の画像診断では,① 活動性・炎症性病変,② 構造変化・構造破壊の大きく2つに分けて考えることが重要である。現状の日常診療で活動性・炎症性病変の評価が可能なのはMRIであり,MRIの画像所見に精通することが重要であるが,読影におけるピットフォールがある。つまり,画像の解釈には注意を要することがあり,知っておくべき知識として,MRIの撮像法,シーケンス,基本的画像所見の拾い方を概説した。また,ピットフォールとして若年から中年女性の仙腸関節の骨髄浮腫,仙腸関節の解剖学的破格である副仙腸関節およびその変性所見について述べた。体軸性脊椎関節炎の診断において,画像所見だけが一人歩きしてしまわないように,臨床所見とあわせて評価することが必要なのはいうまでもなく,常に頭に入れておきたい。
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