特集 脊椎関節炎の診断と治療
脊椎関節炎の疾患活動性評価とバイオマーカー
谷口 義典
1
,
寺田 典生
1
1高知大学医学部附属病院,腎臓膠原病内科
キーワード:
Spondyloarthritis
,
ASDAS
,
MDA
Keyword:
Spondyloarthritis
,
ASDAS
,
MDA
pp.1493-1502
発行日 2017年11月1日
Published Date 2017/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000210
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脊椎関節炎はその症候の優位性から体軸型(axSpA)および末梢型脊椎関節炎(pSpA)と分類でき,体軸型としては強直性脊椎炎(AS)が,末梢型としては乾癬性関節炎(PsA)が代表的疾患である。AS においてはASDAS スコアを中心に,PsA においてはDAPSA やMDA スコアを中心に用い,それぞれ厳密に疾患活動性の評価を行い,寛解目標達成に向けた治療を成し遂げていくことが重要である。さらに,それぞれ疾患のバイオマーカーを駆使し,適切で適確な診断および治療,適切な予後予測を行っていく必要がある。これらのことは,2017 年に報告されたTreat-to-Target を考慮したaxSpA およびpSpA のレコメンデーション2017 アップデート版により,AS を中心とするaxSpA ではASDAS を用い,PsA ではDAPSAやMDAを用い,しっかり評価しながら目標をもって治療にあたることが改めて確認されている。
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