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特集 脊椎関節炎の診断と治療update
体軸性脊椎関節炎の診断
Diagnosis of axial spondyloarthritis(axSpA)
岸本 賢治
1
,
浅井 秀司
2
,
鈴木 望人
2
,
今釜 史郎
2
Kenji KISHIMOTO
1
,
Shuji ASAI
2
1西尾市民病院,整形外科
2名古屋大学医学部,整形外科
キーワード:
Axial spondyloarthtitis
,
Ankylosing spondylitis
,
Diagnosis
Keyword:
Axial spondyloarthtitis
,
Ankylosing spondylitis
,
Diagnosis
pp.1317-1323
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003156
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要旨:体軸性脊椎関節炎(axSpA)は,強直性脊椎炎(AS)とX線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎(nr-axSpA)を含む疾患群である。axSpAの臨床症状として,腰背部痛などの体軸関節症状,股関節痛,膝関節痛などの末梢関節症状,アキレス腱付着部痛などの付着部炎症状,ぶどう膜炎などの骨関節外症状がある。腰背部痛や関節痛を呈するaxSpAにおいて,鑑別が必要な整形外科疾患は多岐にわたり,臨床所見や画像所見から総合的に診断を行う必要がある。またaxSpAでは,徴候の発現に時間がかかることもあり,経時的に診察を行いながら,診断を見直すことも必要である。近年,axSpAに対して有効性を示す分子標的薬が登場し,その治療選択肢は増えており,診断の重要性は高まっている。整形外科医はaxSpAの診断において,重要な役割を担っており,その徴候や特徴を正しく理解し,適切に診断する必要がある。
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