Japanese
English
総説
脳動脈瘤手術のpitfalls
Pitfalls of Direct Surgery on the Intracranial Aneurysms
鈴木 二郎
1
,
児玉 南海雄
1
Jiro SUZUKI
1
,
Namio KODAMA
1
1東北大学脳疾患研究施設脳神経外科
1Division of Neurosurgery, Institute of Brain Diseases, Tohoku University School of Medicine
キーワード:
Intracranial aneurysm
,
Direct surgery
,
Pitfall
Keyword:
Intracranial aneurysm
,
Direct surgery
,
Pitfall
pp.203-210
発行日 1979年3月10日
Published Date 1979/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436200947
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はじめに
われわれは,1961年6月より1975年9月の間に1,116例の各種脳動脈瘤を経験し,そのうち嚢状脳動脈瘤は1,080例であり,その1,000例について動脈瘤の直接手術を行ない,すでに各方面より検討し発表してきた1-8,11,12,14).
しかし,嚢状動脈瘤といっても,年齢,部位,発育方向,大きさ,流入流出動脈,動脈硬化,癒着の程度,動脈瘤壁自身の問題,手術時期,くも膜下出血,および脳内出血の部位ならびに量,手術接近法,術後管理などが症例あるいは術者によってそれぞれ異なっており,総論的に脳動脈瘤の直接手術について述べることは極めて困難である.今回は,著者の経験した約1,400例に近い動脈瘤の直接手術の経験から,その失敗例を思いおこし,手術の順序に従って脳動脈瘤手術のpitfallsについて述べるが,他山の石となれば望外の喜びである.
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