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特集 医療DX
ロボット手術時代における膝関節外科医の役割
Role of the knee surgeon in the era of robotic surgery
豊岡 青海
1
,
中川 匠
1
Seikai TOYOOKA
1
1帝京大学医学部,整形外科学講座
キーワード:
Robotic-assisted surgery(RAS)
,
Computer-assisted surgery(CAS)
,
Total knee arthroplasty(TKA)
Keyword:
Robotic-assisted surgery(RAS)
,
Computer-assisted surgery(CAS)
,
Total knee arthroplasty(TKA)
pp.1195-1202
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003123
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要旨:人工膝関節全置換術(TKA)は,膝の変形に対する非常に有効な術式である。現在までにインプラントや手術手技は大幅に改善されてきているにもかかわらず,術後の患者の不満度は最大で20%にも上る。ロボット支援手術(RAS)は,その高い精度,安全性,信頼性から,術後満足度を改善するための選択肢の一つとして考えられる。代表的な膝関節手術用のロボットシステムとしては,Mako(Stryker社),NAVIO(Smith and Nephew社),ROSA®(Zimmer Biomet社)がある。初期導入コスト,手術時間の増加などの懸念事項はあるが,患者満足度の向上,可動域の改善,入院期間の短縮,再手術率の低下など様々なメリットが得られる。将来的にロボット手術は外科医を支援する重要なリソースとなり,高精度で良好な成績をもたらしてくれると期待される。
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