私論
膝関節手術支援ロボット
浜田 大輔
1
1徳島大学整形外科准教授
pp.840-840
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei73_840
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2000年にda Vinciが米国食品医薬品局(FDA)の承認を受けて以降,手術支援ロボットは広く臨床の場で使用されています.本邦でも2012年に前立腺悪性腫瘍手術で加算が認められて以降,泌尿器科,消化器外科,呼吸器外科,心臓血管外科,婦人科領域などで保険診療が始まり,手術件数も増加傾向で,ロボット支援手術が身近なものになりつつあります.一方,整形外科領域でも近年手術支援ロボットが導入され,人工股関節,人工膝関節,脊椎外科手術への応用が始まっています.当科では2020年から膝関節手術支援ロボットを導入し,約2年が経過しました.本稿では手術支援ロボットの魅力,問題点,今後の課題などについて私見を紹介したいと思います.
© Nankodo Co., Ltd., 2022