Japanese
English
臨床
下肢静脈エコー/造影CTを用いた人工膝関節置換術後の血栓症発生率と危険因子の検討
DVT/PE rate and risk factors after primary TKA using venous ultrasonography and contrast enhanced CT
佐藤 敦
1
,
浅井 聡司
2
,
川島 史義
2
,
星野 雄志
1
,
富田 一誠
1
,
高木 博
2
Atsushi SATO
1
,
Hiroshi TAKAGI
2
1昭和大学江東豊洲病院,整形外科
2昭和大学藤が丘病院,整形外科
キーワード:
Deep vein thrombosis(DVT)
,
Pulmonary embolism(PE)
,
Total knee arthroplasty(TKA)
Keyword:
Deep vein thrombosis(DVT)
,
Pulmonary embolism(PE)
,
Total knee arthroplasty(TKA)
pp.1291-1295
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001037
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要旨:エドキサバンを血栓予防薬として使用した初回人工膝関節置換術(TKA)114例における術後血栓症発生率と危険因子について検討した。平均年齢は75.0歳,変形性膝関節症が105例,関節リウマチが7例,一期的両側TKAが47例,片側TKAが67例であった。術後4日目に下肢静脈エコーと造影CTを用いてDVT,PEの精査を行った。DVT発生率は63例(55.3%),無症候性PE発生率は11例(9.6%)であった。DVT発生の危険因子として術前DVT,癌既往の有無に有意差を認めた。PE発生率は両側TKA群で片側群に比べ有意に高率であった。抗凝固薬としてエドキサバンを使用しても,術後早期の血栓症発生率は高率であり注意が必要である。また両側TKAでは術後無症候性PEの発生リスクが高く,手術適応や術後精査を十分に検討するべきであると考える。
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