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特集 骨折治療の現在地を知る!
Ⅴ.高齢者・脆弱性骨折
高齢者の大腿骨遠位部骨折に対する早期荷重を目指した内固定法
Surgical fixation methods for early weight bearing in geriatric distal femoral fractures
山下 伸之輔
1
,
斎藤 遼平
1
,
太田 悟司
1
Shinnosuke YAMASHITA
1
1神戸市立医療センター中央市民病院,整形外科
キーワード:
Distal femoral fractures
,
Nail plate combination
,
Early weight bearing
Keyword:
Distal femoral fractures
,
Nail plate combination
,
Early weight bearing
pp.659-663
発行日 2024年4月30日
Published Date 2024/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002978
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高齢者の大腿骨遠位部骨折は,骨粗鬆症をベースにした脆弱性骨折であることが多く,特に粉砕が強い症例や,人工関節周囲骨折の場合は治療に難渋する。高齢者の大腿骨近位部骨折に対しては早期手術による早期離床,全荷重歩行が重要であることは明らかになっているが,大腿骨遠位部骨折に対しては,遠位骨片に対して十分な安定性が獲得できるような固定ができないためか,術後免荷期間を設けていることが多い。近年高齢者の大腿骨遠位部骨折に対してプレート固定を併用した髄内釘固定を行い,術後早期に全荷重を開始し有用性を報告している文献が散見される。当院でも早期全荷重を目指したプレート固定併用の髄内釘固定を行っているため,実際の症例を中心に紹介した。
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