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特集 骨折治療の現在地を知る!
Ⅴ.高齢者・脆弱性骨折
高齢者の足関節骨折に対するTTCネイル固定について
Tibiotalocalcaneal arthrodesis with a retrograde intramedullary nail for ankle fractures in the elderly
木村 依音
1
,
松井 健太郎
1
Ion KIMURA
1
1帝京大学医学部附属病院,外傷センター
キーワード:
Ankle fracture
,
Tibiotalocalcaneal arthrodesis
,
Retrograde intramedullary nail
Keyword:
Ankle fracture
,
Tibiotalocalcaneal arthrodesis
,
Retrograde intramedullary nail
pp.665-671
発行日 2024年4月30日
Published Date 2024/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002979
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高齢者の足関節骨折において低侵襲の早期手術と早期荷重を目指したい場合に,TTCネイルによる一期的足関節固定術を検討する。TTCネイルの良い適応は,① 併存症や術後合併症における手術ハイリスク患者であり,かつ,② 術後の目標日常生活動作(ADL)が低いと予測する患者である。ただし,足関節機能を犠牲にした上で軟骨切除を行わない場合はインプラントが折損するリスクがあるため,メリットとデメリットをよく検討した上で術式選択を行う。インプラントは可能な限り長く太いものを選択する。足関節固定角度は背屈5°を目標とする。ネイルは踵骨から逆行性に挿入し,踵骨近位から2本目のスクリューが距骨下関節直下に入るような挿入深度とする。術後は創部癒合まで1~2週間程度のシーネ固定を併用するが,翌日から全荷重を許可できる。
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