Japanese
English
論述
脛骨下端のいわゆる荷重面の骨折について
Treatment of the Fracture of the Tibial Plafond
高山 真一郎
1
,
岩田 清二
1
,
水島 斌雄
1
,
佐々木 孝
1
,
中邨 裕一
1
,
木城 利光
1
Shinichiro Takayama
1
1済生会神奈川県病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Saiseikai Kanagawaken Hospital
キーワード:
tibial plafond fracture
,
Weberの分類
,
Weber's classification
,
Rüediの分類
,
Rüedi's classification
,
観血的整復固定術
,
open reduction and internal fixation
Keyword:
tibial plafond fracture
,
Weberの分類
,
Weber's classification
,
Rüediの分類
,
Rüedi's classification
,
観血的整復固定術
,
open reduction and internal fixation
pp.934-942
発行日 1985年8月25日
Published Date 1985/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907241
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抄録:脛骨下端の粉砕骨折と,前および後踝骨折で側面X線上関節面の1/4以上を占めるものをtibial plafond fractureと一括し,その治療経験を報告した.過去10年間当科で治療した足関節踝部骨折は総数649関節で,うちtibial plafond fractureは37名39関節6.0%であった.23名24関節に追跡調査を行ない,Burwellの方法を用い治療成績を評価した.分類はWeberとRüediの分類を併用した.Weber分類のA型はB,C型に比較し成績不良例が多かった.距骨骨折を合併するb型は2例と少ないものの予後は最も不良であった.一方,腓骨骨折を合併しないc型は成績良好であった.Rüedi分類では関節面の粉砕高度なIII型は予後不良であった.X線評価と臨床成績には密接な相関関係が認められ.従って解剖学的整復を得る事が治療の第一目標と考える.われわれは観血的整復および強固な内固定を治療の第一選択としているが,手術に際しては脛骨関節面の正しい整復のみならず,腓骨の正確で確実な整復固定が重要である.
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