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特集 骨折治療の現在地を知る!
Ⅱ.外傷治療のシステム
日本で外傷整形外科治療を適切に行うにはどうすればよいか?
-―湘南鎌倉総合病院外傷センターをモデルに考える―
How can we appropriately provide orthopaedic trauma care in Japan? considering the Shonan Kamakura General Hospital Trauma Center as a model
土田 芳彦
1
Yoshihiko TSUCHIDA
1
1湘南鎌倉総合病院,外傷センター
キーワード:
Orthopaedic trauma unit
,
Education
,
Work style reform
Keyword:
Orthopaedic trauma unit
,
Education
,
Work style reform
pp.449-454
発行日 2024年4月30日
Published Date 2024/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002955
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臨時手術が主体になる外傷と予定手術が主体になる変性疾患ではスケジュールの立て方が異なるため,「整形外科外傷専用のユニット」が必要である。湘南鎌倉総合病院外傷センターは外傷整形外科医療に特化し専用施設を有している。その設備は外傷整形外科外来や病棟,手術室,リハビリテーション室などを備え,スタッフも専属医師や理学療法士,ハンドセラピストが多数在籍している。「整形外科外傷専用のユニット」として,「外傷再建センター」と「骨折センター」の2つが考えられるが,それぞれに必要な治療体制がある。外傷再建センターは高度な治療提供を常に必要とするため大きなスケールが必要だが,骨折センターは緊急性が少なく比較的小規模でよい。日本で外傷整形外科治療を適切に行うためには,これら外傷再建センターと骨折センターの設立,教育体制の充実,リーダーの育成,労働環境の改善が必要だが,その実現には上層指導部の理解と積極的な行動が不可欠である。
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