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資料
管理監督者の動機別ニーズからみたメンタルヘルスの個別教育の特徴
The Characteristics of an Individualized Mental Health Education Viewed from Managers' needs Grouped by their Motivations
副田 秀二
1
Shuji SOEDA
1
1ソエダ精神保健サービス
1SOEDA Mental Health Service, Kitakyushu, Japan
キーワード:
Manager
,
Education
,
Mental health
,
Motivation
,
Needs
Keyword:
Manager
,
Education
,
Mental health
,
Motivation
,
Needs
pp.57-60
発行日 2012年1月15日
Published Date 2012/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405102076
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はじめに
職場の上司(管理監督者)は,職場運営においてストレスの予防や改善,部下への適切なサポート,部下のストレスに気づいて産業保健スタッフなどへの相談を促すなどの役割を担う4)。この役割はラインによるケアとして,職場のメンタルヘルスケアの中で重要な位置を占める。管理監督者向けのメンタルヘルス教育2,3,8,11)は,そうした活動を支援するために行われる。
一般に,大規模事業所でのメンタルヘルスの管理監督者教育は,数十人あるいはそれ以上の比較的大きな集団を対象とすることが多い1)。以前に筆者は製造業の大規模事業所(従業員数約5,000名)の嘱託精神科医として,すべての課長職,課長補佐職にメンタルヘルスの個別教育を対面形式で行う機会を得た。この個別教育はラインによるケアのキーパーソンである管理監督者と,嘱託精神科医である筆者との連携を円滑にする目的で当該事業所が独自に企画したものである。このようなメンタルヘルスの個別教育に関する国内の報告は筆者が調べた限りでは他に見当たらない。そこで今回,管理監督者が個別教育に求めるものを明らかにする目的で動機別にニーズを分類し,その相違から個別教育の特徴を検討した。
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