整形外科手術 名人のknow-how
内側半月板後根修復術
古松 毅之
1
Takayuki FURUMATSU
1
1岡山大学病院,整形外科
pp.328-331
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000823
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中高年女性に好発する内側半月板(medial meniscus;MM)の後方付着部における断裂「MM後根断裂(MM posterior root tear;MMPRT)」は,MMの逸脱をはじめとする半月板機能不全を引き起こし,膝関節軟骨の接触圧をMM全切除と同等にまで増大させることが知られている1)。階段や坂道を下りる動作で受傷することが多く,突発的な膝後内側部痛を伴うことがMMPRTの特徴である2)。MMPRTを放置すると膝関節の退行性変化が急激に進行することから,膝関節軟骨変性が中等度以下である場合はMM後根修復術を選択する必要があると認識されつつある3)~7)。本稿では,MMPRTに対する経脛骨pullout修復術について,手術のポイントと脛骨骨孔作製のコツを紹介する。
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