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臨床
ASULOCK®で固定した大腿骨転子部骨折のラグスクリューのスライディング量および近位骨片の回旋角度変化量の骨折型による比較
Comparison of sliding of the lag screw and rotation angle change of the proximal bone fragment by fracture type in femoral trochanteric fracture fixed with ASULOCK®
國友 泰輔
1
,
松井 隆明
2
,
松下 英浩
2
,
堀江 直行
3
Taisuke KUNITOMO
1
,
Takaaki MATSUI
2
,
Naoyuki HORIE
3
1京都田辺中央病院,整形外科
2明石市立市民病院,整形外科
3京都府立医科大学大学院,運動器機能再生外科学(整形外科)
キーワード:
Femoral trochanteric fractures
,
ASULOCK®
,
Sliding and rotation
Keyword:
Femoral trochanteric fractures
,
ASULOCK®
,
Sliding and rotation
pp.317-322
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002913
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要旨:ASULOCK®で固定した大腿骨転子部骨折症例のラグスクリューのスライディング量および近位骨片の回旋角度変化量を骨折型により比較検討した。2019年6月から2020年9月までにASULOCK®で手術した62例を対象とした。整復操作は全例閉鎖的に行い,ラグスクリューのセットスクリューは締めたままとし,回旋予防ピンは2本以上挿入した。遠位横螺子は全例2本挿入した。3D-CT分類を用いて骨折型を安定型(28例)と不安定型(34例)に分類し,2群間でラグスクリューのスライディング量と近位骨片の回旋角度変化量を比較した。ラグスクリューのスライディング量は安定型/不安定型でそれぞれ平均2.0mm/2.7mm(p=0.24),近位骨片の回旋角度変化量は平均4.4°/3.0°(p=0.16)で,ともに2群間で有意差は認めなかった。ASULOCK®では不安定型の骨折型でも安定型と同等の固定性が得られた。
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