Japanese
English
特集 変形性足関節症の最新の治療
変形性足関節症に対する遠位脛骨斜め骨切り術
Distal tibial oblique osteotomy for ankle osteoarthritis;the Teramoto’s concept and its modification
松原 秀憲
1
,
引地 俊文
1
,
下川 寛右
1
Hidenori MATSUBARA
1
1金沢大学附属病院,整形外科
キーワード:
Ankle osteoarthritis
,
Distal tibial oblique osteotomy
,
Bone graft
Keyword:
Ankle osteoarthritis
,
Distal tibial oblique osteotomy
,
Bone graft
pp.249-255
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002898
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要旨:遠位脛骨斜め骨切り術は,寺本らにより考案された画期的な骨切り術である。原法は固定に創外固定器を用い,腸骨からの自家骨移植を行う方法であるが,われわれは人工骨と同側脛骨近位からの骨移植を行い,ロッキングプレートで固定している。われわれの手術方法の詳細と当科の成績を紹介し,また本術式の適応と限界について考察した。われわれの手術は,開大部の少ない箇所で早い癒合を目指し,開大部の大きな箇所は人工骨移植により力学的な支えとすることを目指している。対象は28例32関節で平均年齢は65.8(45~81)歳であった。高倉・田中分類Ⅲ-a期が11関節,Ⅲ-b期が20関節,外反型が1関節であった。JSSFスケールは術前平均57.6点が術後91.9点に改善した。2例は症状の改善が得られず関節固定術へ移行した。本法は有用な手術法であったが,成績不良例もあり手術適応も含めて検討していく必要がある。
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