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特集 変形性足関節症の最新の治療
変形性足関節症に対するTrabecular MetalTM Total Ankleを用いた人工足関節全置換術
Trabecular Metal Total Ankle arthroplasty for the ankle osteoarthritis
坂本 敬
1
,
高橋 秀介
2
,
北 純
2
Takashi SAKAMOTO
1
,
Syusuke TAKAHASHI
2
1利府整形外科クリニック
2仙台赤十字病院,整形外科
キーワード:
Ankle osteoarthritis
,
Total ankle arthroplasty
,
Lateral transfibular approach
Keyword:
Ankle osteoarthritis
,
Total ankle arthroplasty
,
Lateral transfibular approach
pp.273-279
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002902
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要旨:Trabecular MetalTM Total Ankle(TM Ankle)を用いた人工足関節全置換術はTrabecular MetalTMの骨との強い固着性と低摩耗型ポリエチレンインサートの使用により長期の耐用性が期待されている。インプラントの設置に際して,下肢アライメントの矯正の点からも荷重軸の評価が重要であり,変形性膝関節症など下肢アライメント異常を合併している場合には注意を要する。インプラントは荷重軸に垂直に設置する必要性がある。腓骨を骨切りする外側進入アプローチであるため,腓骨骨切り部の遷延癒合や偽関節,外側皮切部の創傷治癒遅延といった合併症にも注意を要する。腓骨を骨切りする高位と方向,再固定の際に使用するデバイスにも工夫が必要となる。さらに,gutter impingementによる合併症を予防するために足関節内果周囲の骨および軟部組織の処置や足関節外側の靱帯再建も重要となる。従来の機種に比べて手技が煩雑であるが,長時間の手術とならないように迅速かつ確実性が求められる。
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