Japanese
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特集 変形性足関節症の最新の治療
変形性足関節症に対する最新の保存治療
Up to date of conservative treatment for osteoarthritis of the ankle
倉 秀治
1
,
佐々木 和広
2
Hideji KURA
1
,
Kazuhiro SASAKI
2
1羊ヶ丘病院,整形外科
2同上,リハビリテーション科
キーワード:
Osteoarthritis of the ankle
,
Conservative treatment
,
Physical therapy
Keyword:
Osteoarthritis of the ankle
,
Conservative treatment
,
Physical therapy
pp.233-239
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002896
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要旨:変形性足関節症に対する保存治療として,以前から足底挿板に代表される装具療法や関節内注射が一般的に行われてきた。ステロイド薬に代わる薬剤としてヒアルロン酸や,最近ではPRPも使用されるようになっている。それらに加えて,理学療法や運動療法の重要性が認識されてきている。足関節周囲筋のリラクゼーションやストレッチングと関節の適合性を改善させる目的での筋活動の賦活化を行う。可動域改善に関しては,足関節のみの可動域訓練では不十分で,足部全体の柔軟性を高めることが重要である。筋力訓練に関しても足内在筋と足関節周囲の外在筋との双方を強化する必要がある。最近では体外衝撃波も術前後の関節可動域の改善に有効との報告も散見されている。手術治療に至る症例に関しても,術前の理学療法や各術式に特異的なプロトコルに従い,理学療法が必須である。
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