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特集 脊椎脊髄領域の画像診断―最新の知識と進歩
Ⅱ.成人の脊椎脊髄疾患の画像診断
腰痛における椎間板変性評価
Evaluation of discogenic low back pain
大鳥 精司
1
Seiji OHTORI
1
1千葉大学大学院医学研究院,整形外科学
キーワード:
Low back pain
,
Intervertebral discs
,
Chronic
Keyword:
Low back pain
,
Intervertebral discs
,
Chronic
pp.525-531
発行日 2023年4月30日
Published Date 2023/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002543
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要旨:慢性腰痛患者へのブロック注射から得られた知見からは,疼痛発生部位の可能性として,椎間板39~41%,椎間関節15~32%,仙腸関節13~18.5%と報告された。椎間板性腰痛の病態は変性した椎間板への感覚神経の侵入とサイトカインを中心とした微小炎症と考えられている。ご存じのように椎間板変性イコール椎間板性腰痛というわけではない。つまりMRIにて椎間板変性があったとしても,それが直接椎間板性腰痛の診断にはつながらない。椎間板性腰痛の臨床像,病態,診断方法,画像評価に関して従来の方法と将来展望を述べた。また椎間板周囲の椎体終板変性(Modic変性)も常に椎間板変性と同時に考えるべき病態であり,この意義に関しても記載した。
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