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特集 脊椎脊髄領域の画像診断―最新の知識と進歩
Ⅰ.脊椎脊髄の画像診断の進歩と最新の知識
Slot-scanning 3D X-ray imaging system(EOS)による立位荷重下の脊椎評価
Standing spine assessment using slot-scanning 3D X-ray imaging system(EOS)
伊藤 研悠
1
,
金村 徳相
1
,
都島 幹人
1
,
大内田 隼
2
,
中島 宏彰
2
,
今釜 史郎
2
Kenyu ITO
1
,
Jun OUCHIDA
2
1江南厚生病院,整形外科
2名古屋大学医学部附属病院,整形外科
キーワード:
Whole body alignment
,
Lower limbs alignment
,
EOS imaging system
Keyword:
Whole body alignment
,
Lower limbs alignment
,
EOS imaging system
pp.459-466
発行日 2023年4月30日
Published Date 2023/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002534
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要旨:脊椎矢状面アライメントは,矯正手術での獲得すべき目標値も報告され重要視されている。しかし,立位バランスでは脊椎だけでなく頭部から下肢までを含めた全身アライメントを評価する必要がある。Slot-scanning 3D X-ray imaging system(EOS)の登場により,歪みが少なく低被曝での全身アライメント評価が可能となった。これにより立位バランスの取れた健常人における頭部重心は大腿骨頭より後方にあることなどの関係が明らかになった。またEOSは,取得した画像から疑似三次元モデルを作成でき,頭部より骨盤に向かって全脊柱配列を俯瞰する画像も構築可能である。これにより立位での椎体回旋の評価が可能となり,椎体回旋を伴う側弯症などの評価に応用されている。さらに,次世代型EOSでは改良も加わり,撮影適応の多様性が可能となり,今後の導入が待たれる。
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