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特集 脊椎脊髄領域の画像診断―最新の知識と進歩
Ⅰ.脊椎脊髄の画像診断の進歩と最新の知識
脊椎・脊髄画像診断のトピックス
Emerging diagnostic imaging techniques in spine and spinal cord
井手 智
1
,
青木 隆敏
1
Satoru IDE
1
1産業医科大学,放射線科学講座
キーワード:
MR neurography
,
MR bone imaging
,
Photon-counting CT
Keyword:
MR neurography
,
MR bone imaging
,
Photon-counting CT
pp.451-457
発行日 2023年4月30日
Published Date 2023/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002533
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要旨:脊椎・脊髄領域の画像診断では組織コントラストに優れるMRIが病変の評価に有用である。拡散テンソル画像(DTI),MR neurography,全身拡散強調画像などの新たな画像技術によって,従来のMRIでは評価が難しかった病変や病態の評価が可能になった。さらにMRIによる骨皮質イメージングによってCT同様の骨病変評価ができる可能性を秘めている。CTでは立位撮像による荷重評価や,dual energy CTによる骨病変の評価で新たな知見が得られている。さらにフォトンカウンティングCT(PCCT)は,従来のCTやMRIでは得られなかったデータ収集による高精度診断が期待されており,臨床研究の報告が増加しつつある。これらの新技術が,様々な脊椎・脊髄疾患の病態解明や適切な診断・治療方針決定に役立つことが期待される。
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