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特集 脊椎脊髄領域の画像診断―最新の知識と進歩
Ⅰ.脊椎脊髄の画像診断の進歩と最新の知識
FDG-PET/CTによる脊椎感染症診断
Role of clinical diagnosis and treatment for spinal infection disease using FDG-PET/CT
中原 誠之
1
,
高畑 雅彦
2
,
山田 勝久
2
,
遠藤 努
2
,
伊東 学
3
Masayuki NAKAHARA
1
,
Masahiko TAKAHATA
2
,
Manabu ITO
3
1北須磨病院,脊椎・腰痛センター
2北海道大学大学院医学研究院 専門医学系部門,機能再生医学分野 整形外科学教室
3独立行政法人国立病院機構北海道医療センター,脊椎脊髄病センター
キーワード:
Fluorine-18-fluorodeoxyglucose positron emission tomography
,
Spinal infection
,
Clinical diagnosis and treatment
Keyword:
Fluorine-18-fluorodeoxyglucose positron emission tomography
,
Spinal infection
,
Clinical diagnosis and treatment
pp.467-475
発行日 2023年4月30日
Published Date 2023/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002535
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要旨:脊椎感染症に最も有用なモダリティ機器はMRIで異論はないが,その最適な診断と治療の決定に未だ苦悩する脊椎脊髄外科医は多い。MRIは感染巣の検出には優れる一方で,Modic変化を代表とする椎体・椎間板腔における退行性と感染性変化の鑑別,手術侵襲による骨軟部組織変化と術後感染の鑑別,内固定金属存在下での感染症有無の判別において悩むことが多い。また実際の感染病巣よりも過大な範囲に信号変化が描出されやすく,持続する信号変化が治療効果の判定を妨げるなど課題は多い。診断と治療における意志決定の足枷となるこれら課題に対し,FDG-PET/CTを併用し克服しようとする多くの研究がある。われわれの研究や自験例を提示しつつ,脊椎感染症の診断や治療効果判定などFDG-PET/CTの有用性を報告する。
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