Japanese
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特集 骨粗鬆症と運動器疾患
股関節疾患と骨粗鬆症
Osteoporosis and hip disorders
山本 卓明
1
Takuaki YAMAMOTO
1
1福岡大学,整形外科
キーワード:
Insufficiency fracture
,
Osteoporosis
,
Femoral head
Keyword:
Insufficiency fracture
,
Osteoporosis
,
Femoral head
pp.289-293
発行日 2023年3月1日
Published Date 2023/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002482
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要旨:骨粗鬆症に伴って発生する脆弱性骨折は,脊椎椎体,橈骨遠位端,大腿骨近位部,上腕骨が好発部位である。そのうち,大腿骨近位部骨折の好発部位として,頚部,転子部,転子下が知られているが,関節内の軟骨面直下にも大腿骨頭軟骨下脆弱性骨折(SIF)が発生する。本骨折は,骨粗鬆症を有する高齢女性に好発し,発症時の痛みの度合いに比べ単純X線像では明らかな異常を認めないことが多い。そのためMRI検査を行い,T1強調像で骨折線を示すバンド像を確認し,診断することが重要である。一方,一過性大腿骨頭萎縮症は,中年男性や妊娠女性に好発する。単純X線像では大腿骨頭から頚部にかけての骨萎縮を認め,MRIでは,骨頭から頚部にかけて,びまん性の骨髄浮腫像を認める。
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